2021-01-01から1年間の記事一覧

発売中!!  『自然破壊と人間』(野原拓著 プラズマ出版)

『自然破壊と人間』です。 ―――マルクス『資本論』の真髄を貫いて考察する。―――― 3月12日から書店販売しています。

いよいよ明日発刊 『自然破壊と人間』  (野原拓著 プラズマ出版) ~~目次~~

今日も、目次を紹介します。 Ⅲ 脱炭素産業革命にもとづく諸攻撃をうち砕こう このⅢ部の構成は、〔1〕から〔83〕まであります。 〔1〕は2020年6月12日、(83〕は(2021年2月1日)です。 これらは、日々ブログに発表してきた記事集です。 …

近刊!!『自然破壊と人間』         (野原拓著 プラズマ出版) ~目次~   

今日は、目次を紹介します。 とても詳しい目次ですので、読者の皆様はどのような展開かを予想することができるでしょう。この目次を参考にしていただいて、ご検討ください。 そして、ぜひ書店でお買い求めください。 はじめに Ⅰ 環境的自然の破壊と階級的人…

『自然破壊と人間』(野原拓著プラズマ出版)     近日発売!!

3月12日から書店販売を開始! 1 環境的自然破壊と階級的人間 「自然破壊」はさまざまです。原発爆発による放射能被害、森林伐採や森林火災、大水害などです。これらは、各国の権力者や資本家たちが経済を優先し拡大することで、ますます多様化と被害の深…

『自然破壊と人間』(野原拓著プラズマ出版) 近日発売!!

3月12日から書店販売をはじめます。 筆者からのアピール「はじめに」を掲載します。 はじめに バイデン政権は脱炭素の政策に舵を切った。アメリカもまた、西ヨーロッパ諸国、中国につづいたのである。ここに、石炭・原油・天然ガスなどの化石燃料を自国の…

近日発売予定!!『自然破壊と人間』(プラズマ出版  野原拓)

筆者は熱く呼びかけます! 矛盾に満ちたこの現代世界を変革するために、この本に主体的に対決されんことを望む。 ぜひ書店でお買い求めください。 なお、お近くの書店でお取り寄せすることもできます。 直接、版元であるプラズマ出版にご注文することもでき…

脱炭素産業革命のもとでの 米・中のレアメタル資源争奪戦の激化

1 はじめに 人間は「自然がなければ、感性的外界がなければ、なにものをも創造することはできない。」 ~(マルクス『経済学・哲学草稿』)~ いかにデジタルテクノロジーが高度化され、金融をも含む経済のデジタル化が進もうとも、また宇宙空間をも含む軍事…

「党物神崇拝」の克服とは?

唯圓氏「KKの幼児退行と鶴巻派佞臣の相互浸透」論 について (一)「メタモルフォーゼ」――問題の所在 当ブログに掲載された「唯圓」氏(以下、「氏」と略す場合がある。)の「メタモルフォーゼ」問題に関する寄稿文(続編)「KKの幼児退行と鶴巻派佞臣(註1…

【寄稿】KKの幼児退行と鶴巻派佞臣との相互浸透  唯圓 ― 「Metamorphose」問題の意味するもの

〔 この論文は、メタモルフォーゼ問題にかんする唯圓氏の寄稿論文の続編である。 この論文は重要な問題を提起しているので、わが探究派の同志たちおよび読者の皆さんは真摯に真剣に主体的にこの論文に対決し検討してほしい、とおもう。「革マル派」現指導部…

斎藤幸平「疎外論」批判 第7回 斎藤によるマルクスの切断

(3)斎藤によるマルクスの切断 斎藤によればマルクスは『ドイツ・イデオロギー』において「哲学と決別」したのだという。また、『共産党宣言』は生産力至上主義であるとし、マルクスが農業問題や自然科学の研究に打ち込むことによって、「物質代謝」という…

斎藤幸平「疎外論」批判 第6回 「自然からの疎外」という斎藤のまやかし

(2)「自然からの疎外」という斎藤のまやかし 斎藤は、「疎外」の原因を「自然からの疎外」であると述べている。マルクスが疎外された労働を論じる前段で、国民経済学の諸説を引用して、「地代」に関して論述していることに、彼は注目する。内容的には、土…

斎藤幸平「疎外論」批判 第5回 疎外論をいかにして破壊したか――自己実現論への歪曲

3 疎外論をいかにして破壊したか (1)自己実現論への歪曲 「マルクスの実践的立場の確立」と「『経・哲草稿』におけるマルクスの疎外論」をみてきた。 ここで、斎藤の「疎外論」を思い出してみよう。 彼は、疎外の原因を「自然からの疎外」であると言い、…

斎藤幸平「疎外論」批判 第4回 『経・哲草稿』におけるマルクスの疎外論

2 『経・哲草稿』におけるマルクスの疎外論 (1)分析の出発点 「われわれは国民経済学上の事実から出発する」とマルクスは述べる。 マルクスは、疎外された労働を分析する前提として、第一草稿(1)~(3)において労賃、資本の利潤、地代というように、…

斎藤幸平「疎外論」批判 第3回 若きマルクスの実践的立場の確立

三 改竄 斎藤幸平によるマルクス「疎外論」の解釈を追ってきた。だがそれは、若きマルクスが近代資本主義の労働者の現実と対決し、思考し、学問的苦闘の上に掴み取ったものとはほど遠いものである。若きマルクスの思索・学問的苦闘を追いながら、斎藤がいか…

斎藤幸平「疎外論」批判 第2回 解釈

二 解釈 斎藤は『大洪水の前に』の冒頭「はじめに」で、次のように述べる。 「第一章で論じるように、マルクスのエコ社会主義というモチーフはすでに『パリ・ノート』(『経・哲草稿』1844)のうちに見いだすことができる。マルクスはすでに一八四四年の段階…

斎藤幸平「疎外論」批判 第1回 いま・なぜ

斎藤幸平「疎外論」批判 ――斎藤幸平によるマルクス「疎外論」の破壊を 許すな―― 一 いま・なぜ 長年にわたる良心的な環境保護活動家、科学者たちの取り組みと警鐘によって、気候危機の大きな要因とされているCO₂の排出量の制限が、ようやく脱炭素産業革命と…

マルクス主義への怖れと憎悪 第8回 「マルクス労働論とファシズムイデオロギーとの同一性」という虚妄

「マルクス労働論とファシズムイデオロギーとの同一性」という虚妄 百木は論文の一項目を「物質代謝と全体主義」と題している。「最後に筆者の専門であるアーレント思想の観点からも付言しておこう」――このようにこのテーマにもっとも力をいれているのである…

マルクス主義への怖れと憎悪   第7回 『資本論』の労働論への怖れ 「傲慢な思想」という非難

三 『資本論』の労働論への怖れ 「傲慢な思想」という非難 「疎外論的な発想は、少なくとも『資本論』の時点では止揚され、より能動的な「人間による自然の合理的制御」という目標に置き換えられていたと見るべき」――このように百木は言う。つまりつぎのよう…

マルクス主義への怖れと恐怖 第6回 感性的労働の論理としての唯物弁証法

感性的労働の論理としての唯物弁証法 「一つの前提された主体としての人間の現実的な歴史」の創造の論理、これがマルクスの明らかにしようとした論理なのである。つまり、すでに人間となった人間、類的諸力を有する人間が場所において現実的にすなわち感性的…

マルクス主義への怖れと憎悪        第5回 あたらしい哲学の創造

あたらしい哲学の創造 マルクスは、なぜ、へーゲル弁証法を批判し独自の論理を新たに解明しなければならないと考えたのか。このことを百木は何ら理解できないのである。ヘーゲルの弁証法とは、対象的現実を思惟のなかで再生産し思惟の中で再興する、つまり解…

マルクス主義への怖れと憎悪

マルクス主義への怖れと憎悪 第1回 日本共産党のエコロジー的変質とその諸結果 マルクス主義への怖れと憎悪 目次マルクス主義への怖れと憎悪一 日本共産党のエコロジー的変質とその諸結果二 マルクスの疎外論の否定 ・「マルクスの疎外論的発想」とは?・実…

「連合」指導部をのりこえ21春闘をたたかおう! ――経団連会長にひれ伏す「連合」会長

2021年1月27日、経団連と「連合」双方の幹部による春闘関連の労資トップ会談が行われた。 経団連幹部は新型コロナウイルスの感染拡大による企業の危機を強く押し出し、「まずは企業存続と雇用」が大切であると主張し、経済界の決意を示した。 これに対…

青恥・赤恥・頬かむり 第5回 これって「反スタ」なのでしょうか

4. 「強断定」に担保される「選民証」 これって「反スタ」なのでしょうか 私はもともとは武谷三男シンパとして出発したのでした。最近のことですが研究者たちの『昭和後期の科学思想』合評会に場違いを承知で参加して末席で聴講したことがあります。「武谷を…

青恥・赤恥・頬かむり 第4回 信者にさらに23年間誤謬を隠ぺいしたまま経典化せんとする鶴巻官僚

3. 信者にさらに23年間誤謬を隠ぺいしたまま経典化せんとする鶴巻官僚 98年に英訳版では訂正したという事実そのものを下部活動家にはもちろん北井さんのようなトップクラスの理論家にさえ伝えなかったのが鶴巻官僚。いや KK 本人も、存命中に日本語版『変革…

青恥・赤恥・頬かむり 第3回 22年間気が付かない鶴巻派の「赤恥」

2. 22年間気が付かない鶴巻派の「赤恥」 「心のきれいな人」には見える「高貴な衣」 さきに「これは KK には深いお考えがあってのことに違いない」として KK の誤りとは簡単には断定できなかった戸惑いのことをお話しました。では、そこをどうやって突破した…

〔寄稿〕青恥・赤恥・頬かむり  第2回  「弘法にも筆の誤り」は「青恥」

1. 「弘法にも筆の誤り」は「青恥」 百聞は一見に如かず 〇読の陥井 北井さんも椿原さんも「KK のただの記憶違い」としています。そうなのでしょうか。それでは KK がなぜ間違えたのか、の秘密に迫れないのではないでしょうか。逆に言えばわれわれがなぜ KK …

〔寄稿〕青恥・赤恥・頬かむり 唯圓 第1回   「メタモルフォーゼ」とのルビはすべて誤りである

〔寄稿〕 青恥・赤恥・頬かむり 「Metamorphose」問題の厚顔無恥 ― 唯圓 鶴巻派と決別し、いまは独立・独歩に新たな道を模索している者です。1月20日の北井信弘氏のブログ https://ameblo.jp/nbkitai-ameba/entry-12651471671.html <「メタモルフォーゼ」の…

「コロナ後の社会」なるタワゴト

「革マル派」の神官どもは、2021年の「解放」新年号から「コロナ後の社会」についてなにやら語り始めた。曰く、「だが、マルクスの唯物史観を背骨とするわれわれにとって、いわゆる『ポスト・コロナ』が何であるかは自明である。末期性を露わにしている…

神官たちの醜怪

同志黒田の「無謬」神話にすがる「革マル派」官僚たち (1)護持されたルビ:「メタモルフォーゼ」の誤り 二〇二一年一月、KK書房より『黒田寛一著作集』の第二巻が刊行された。それは、一九九四年に『社会観の探求』(現代思潮社)の増補・改訂版として出…

脱炭素産業革命に抗して、真の・気候危機=自然破壊に対する闘いを構築しよう!

昨2020年9月21日、ポーランド最大の石炭企業PGFの炭鉱労働者が、業界再編に対する抗議のために、作業終了後、坑内に留まり地上に戻ることを拒否した。この闘いは瞬く間に10炭鉱に拡大した。坑内1000メートルの深度でのストライキは高温で通気が悪く極…