2021-01-01から1年間の記事一覧

第2回 何が問題なのか——<連載>松代秀樹「反スターリン主義前衛党組織の労働者的本質の消失」

反スターリン主義前衛党組織の労働者的本質の消失 二 何が問題なのか 一九九〇年代初頭のわが労働者組織のつくりかえの闘いのゆがみは、「賃プロ魂注入主義」あるいは「「資本との対決」主義」というように規定されてきた。だが、このように規定していいのか…

反スターリン主義前衛党組織の労働者的本質の消失 第1回 革マル派組織建設の破産の経緯とその全貌

〔松代秀樹執筆の「反スターリン主義前衛党組織の労働者的本質の消失」という論文を連載します。——編集部〕 反スターリン主義前衛党組織の労働者的本質の消失 一 革マル派組織建設の破産の経緯とその全貌 一九九〇年代初頭のわが労働者組織のたてなおしの闘…

堂々と平積みされています。―――― 書泉グランデ4Fにおいて

続々と反スターリン主義文献を刊行しています。 『コロナ危機との闘い』『コロナ危機の超克』『脱炭素と資本論』 『自然破壊と人間』『コロナ危機これとどう闘うか』 『決断の根底』『バイト学生と下層労働者の「資本論」』が平積みされています。 七冊が堂…

バイトの労働とは?

〔1〕はじめまして 〔2〕バイトの労働とは? 〔3〕バイトをやっているときに上司の目が気にならないだろうか? 〔4)仕事が速くやれるようになるとどうなるか? …… というように、筆者は、労働者の仲間に話しかける文体で書いています。 筆者が自らスマホで…

上司のパワハラ――――この上司の個人的特性だけにもとづくのではない。

『バイト学生と下層労働者の「資本論」』 発売一〇日がすぎ、全国の店頭販売の取扱店が増大中です。 今日は、冒頭の「はじめに」を紹介します。 はじめに いたましい。 トヨタの販売店の三八歳の男性の労働者が、パワハラをうけ、うつ病となって、二〇一九年…

私があなたの職場の労働者であったならば!

トヨタの販売店の三八歳の男性労働者が、上司からパワハラをうけ、他の社員の前で一時間以上叱責されたこと――――うつ病になって自死した――――ことを、みなさんが知ったときにどうしますか?筆者は、この職場の労働者であったならばと考えます。そして、何をな…

『バイト学生と下層労働者の「資本論」』(野原 拓 著)

12月10日、全国の書店で発売します。 筆者がパート労働者として介護現場で働きながら自分自身をみつめます。 彼は、自分の体験と重ね合わせて『資本論』を語ります。 バイトをしているみなさん、パート労働をしているみなさん! 低賃金で働いているみなさん……

「われわれはE2、E2uを解明しなければならない」と考える発想を変革しなければならない

われわれは、「われわれはE2、E2uを解明しなければならない」と考える発想を変革しなければならない。ここにいう、E2とは、わが党が党としてうちだす党の闘争=組織戦術の記号的表現であり、E2uとは、わが党員が組合員として提起する組合の運動=組…

辺見のどこに惹かれてきたのだろうか。

「脱炭素と『資本論』」の掲載論文を今日も紹介します。 「私の決意」の海原論文です。 筆者は、かつて、辺見の本やブログなども手当たり次第読んでいたといいます。辺見がその時々の政治問題や現代社会における人間の内面を問題にするときに、現実に対する…

書泉グランデで販売中です!!

神保町の書泉グランデは、「趣味に特化した書店」にリニューアルしています。4階の売り場は、占い・精神世界・ミリタリー・歴史・数学・理工部門が専門になりました。歴史なら4Fに、ミリタリーなら4Fに、占いなら4Fにいくと、さまざまな書物やグッズと…

自己喪失した組織成員たちよ 自己の内面の「空隙」を見つめよ!!

『脱炭素と「資本論」』の紹介を続けます。 今日は「黒田寛一の哲学をわがものに」の藤川論文です。 筆者は、自己の内に滲み通り宿っている哲学について、立ち止まって考え反省することが必要であると訴えます。 「革マル派」の組織成員たちが、プロレタリア…

〝剰余価値を生まない公務労働はいっぱいある〟 !?

「脱炭素と『資本論』」の紹介をします。 最終のⅣ部は、「公務労働の考察」を新たに理論化する力作です。 これまで教育労働をサービス労働として経済学的に解明したのが笠置論文でした。 これを二〇一二年の夏に全面的に否定するAさんなる人物が講演をしま…

革マル派組織建設の挫折をのりこえよう

Ⅲ部には、 2つの柱があります。 一つは「メタモルフォーゼ」をめぐって、佐久間と唯圓氏がそれぞれ黒田寛一に問いかけを一九九〇年代にしていました。 これらに対して、黒田寛一の対応はどうであったか、その対応の限界を突き出しています。 さらに、没後出…

「労働者協同組合」の虚妄

脱炭素産業革命にもとづく労働者への攻撃をうち砕こう! 今日も、「脱炭素と『資本論』」掲載の冒頭1ページを紹介しましょう。 第4論文の妙満寺行男論文です。 与野党全会一致で可決され成立した「労働者協同組合法」が労働者にとっていかに欺瞞に満ちたも…

軍専制権力打倒をめざしてたたかうミャンマー労働者・人民を支援しよう!

「連合」指導部や日本共産党による「民主的解決」要請の方針への歪曲を許さず、ミャンマー労働者・人民支援の闘いを左翼的・革命的にたたかおう! 軍専制権力によるミャンマー人民への武力弾圧弾劾! 軍の兵士たちは軍官僚の指令を拒否し、人民とともに軍専…

〝〇〇〟はどこへ行った?(その4)――「イスラミック・インタ―-ナショナリズム」

虎(同志黒田)の威を借る狐(〇人組指導部) 「国際反戦集会 海外へのアピール」(「解放」2021年7月12日付 第2676号掲載)で「革マル派」〇人組指導部は久方ぶりに「イスラミック・インター -ナショナリズムにもとづいて闘おう」という呼びかけ…

「メタモルフォーゼ」をめぐる黒田寛一への書簡をめぐって

同志黒田の無謬神話の超克を! 今日も、二つの佐久間論文の冒頭1頁を紹介しましょう。 p126~の佐久間論文とp139~の唯圓の寄稿文についての佐久間論文です。 佐久間置太と唯圓は、黒田寛一にそれぞれ手紙を出し、「メタモルフォーゼ」についての見解を求め…

精神的倒錯からの脱却をいかに!

『脱炭素と「資本論」』を全国書店で発売中‼ きょうも、掲載論文の冒頭1頁を紹介しましょう。 第五論文の「斉藤幸平によるマルクス『資本論』の小ブルジョワ的改竄」です。 NHK「100分de名著 資本論」をご覧になった方も多いと思います。 筆者は喝破…

労働者を路頭に放り出すことに何のためらいもなく

「脱炭素と『資本論』」を全国書店で販売しています。 脱炭素産業革命にもとづく労働者への攻撃をうち砕こう! きょうは、冒頭1頁を紹介しましょう。 第1論文と第3論文です。 トヨタなどの大企業はテレビCMで、これまでと大転換して「脱炭素」「水素」のキャ…

プラズマ叢書3『脱炭素と「資本論」』発売中 ‼

黒田寛一の組織づくりをいかに受け継ぐべきなのか サブタイトルが示すように、本書には、革マル派の内部思想闘争の歪みを剔出し、いかに止揚してきたのかを明らかにしようとする渾身の力作が満載されています。勇気を奮い立たせ起ちあがった執筆者たちの革命…

主体的に対決することを望む ‼

全国主要書店で一斉販売!! プラズマ現代叢書3 「脱炭素と『資本論』」 松代秀樹と藤川一久編著です。 今日、彼らがなぜこの書を出版するのか、その巻頭の「はじめに」を紹介します。 彼らの呼びかけは、「本書に主体的に対決されることを望む。」と結ばれ…

 『脱炭素と「資本論」』 10月8日出版!!

脱炭素産業革命のもとで、労働者階級はどうたたかうのか! 模索舎(新宿)でもお買い求めできます。 プラズマ出版のホームページをご覧ください。 https://plasmashuppan.webnode.jp/

〝〇〇〟はどこへ行った?(その3)――「実践的立場の基本」

本邦初演! 「解放」第2564号(二〇一九年四月一九日号)の記事の筆者は、ある学習会に参加し、そこでチューターから教えられたこの「実践的立場の基本」をみなで〝実践〟し、気合いを入れて学習に入ったことを描いている。ところが、この図解は、同志黒…

〔寄稿〕 映画「ミス・マルクス」

フィナーレに近い場面で、パンクロックの音楽に合わせて身体的にも精神的にも大発散して踊るエリノア・マルクス。彼女が同居人との関係で生じるさまざまな抑圧をはねのけたくてもできないで追い詰められていく情景が描かれている。彼女は、自分のことは誰に…

〝○○〟はどこへ行った?(その2)――「パンデミック恐慌」

「一九二九年の大恐慌をも上回るような 〈パンデミック恐慌〉」! 「第59回国際反戦集会の海外へのアピール」(二〇二一年七月一二日付「解放」第2676号掲載)は、「革マル派」○人組指導部の呆れた実態を「世界」に自己暴露するものとなった。 筆者は言…

〔訂正〕『プロレタリア的人間の論理』

sagesage様 斎藤公平「疎外論」批判四回目(2021年2月10日)の記事にたいする コメントをありがとうございました。 ご指摘の通り、『プロレタリア的人間の論理』です。訂正します。 これからも、ご意見、ご感想をお寄せ下さい。 編集部

〝〇〇〟はどこへいった?(その1)――「組織哲学」

Where have all the flowers gone ? その昔、Where have all the flowers gone ? というフォークソングがアメリカから発信され、全世界的にヒット、〝世界一有名な反戦歌〟といわれました。あのベトナム戦争の真っ只中でした。日本語題はもちろん「花はどこ…

私は対象を認識する、とは――対象的認識の主体的考察

私はつぎのような文章を書いた。 「私は対象を認識するのである。このことは、認識主体たる私が認識対象たる客体とのあいだで交互作用をなすからである。」 この展開は誤りである、と私は同志から批判された。 私はこれがどのように誤っているのかを考えたい…

〔寄稿〕「食品ロス」は畑から!

世界で増え続ける飢餓人口、なのに… 全世界的に飢餓が問題になっています。国連食糧農業機関の発表では、二〇二〇年に飢餓で苦しんだ人は七億二〇四〇万人~八億一一〇〇万人。新型コロナ感染症の影響で食糧供給に支障が出たため、前年(六億五〇三〇万人)…

なんじゃこれ? 気のぬけたビールか?

守門勘九郎論文(「解放」2672号)読後感 まず、第一に題名に「経済争闘戦の激化」とありますが、「脱炭素化」をめぐる各国権力者の動向について書いてあるだけですね。 さらに第二には、地球温暖化についての各国権力者・支配階級なりの危機感が全く伝…