2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

〈分離ののちの結合〉——その理念と現実 (「民族自決」原理をのりこえるために)ーー『新世紀』322号・早瀬論文批判 (下)その2

レーニンは〈分離ののちの結合〉論を打ち出すことによって、『共産党宣言』の精神をロシアの特殊的現実へと彼なりの仕方で貫徹させた。ここで「ロシア」と簡単に書いたけれども、ロシア帝国の「支配民族」たる、いわゆる「大ロシア人」は帝国人口全体の半分…

ブルジョア民族主義への転落を隠蔽する早瀬 (「民族自決」原理をのりこえるために)ーー『新世紀』322号・早瀬論文批判(下)その1

これまでの連載にて、同志黒田が理論的に整理した「エスニシティ」概念を「革マル派」中央官僚・早瀬光朔がどのように悪用しているかを見てきた。これに引き続いて本稿「下」では、彼・早瀬がレーニンの〈分離ののちの結合〉論を、やはりブルジョア民族主義…