2020-01-01から1年間の記事一覧

〈アベ・スガ〉顔負けの政治的感覚?!

思想闘争を忌避し、政治ゴロの〝世界〟に引きこもる 「革マル派」指導部 「解放」の本年新年号は、われわれが既に「革マル派の終焉」(『コロナ危機の超克』所収)などで暴き出してきた腐敗ぶりを紙面全体に表現するものとなっている。〈反帝反スタ〉とも、…

斎藤幸平批判 第6回 斎藤の思考スタイルについて

6 斎藤の思考スタイルについて 冒頭で述べたことであるが、彼は「別の選択肢を提示するのが理論家の仕事だ」という。そしてその提示を、われわれは選択することになる。 斎藤の提示する「四つの未来の選択肢」という図にそのことは端的に示されている。縦軸…

斎藤幸平批判 第5回 価値と使用価値の捉え方について

5 価値と使用価値の捉え方について コモンの量的拡大による「潤沢で公平な社会」への移行という行論を支える理論として、疎外論の斎藤的把握とともに、もう一つ彼の「価値と使用価値」の把握の問題がある。過渡期の労働者国家において・いかに価値法則を廃…

斎藤幸平批判 第4回 国家=革命論なき「潤沢なコミュニズム」社会への移行願望

4 国家=革命論なき「潤沢なコニュミズム」社会への移行願望 斎藤は、自然と人間とが統一された「持続可能な」「潤沢で公平な社会」を創造するものとして、コモンを見いだす。その主体は市民である。労働者は資本に包摂されたものとして、その即自的団結形態…

斎藤幸平批判 第3回 変革主体は?

3 変革主体は? 斎藤は労働者を変革の主体としてとらえてはいない。 「二十世紀の福祉国家は、富の再配分を目指したモデルであり、生産関係そのものには手をつけなかった。つまり、企業が上げた利潤を所得税や法人税という形で、社会全体に還元したのである…

斎藤幸平批判 第2回 「晩期マルクスと初期マルクス」というマルクスの切断

2 「晩期マルクスと初期マルクス」という マルクスの切断 斎藤はエコロジスト・マルクスを描き出すために晩期のマルクスと初期のマルクスを切断する。初期のマルクス、『共産党宣言』として対象化されているマルクスを「生産力至上主義」とし、その後、農業…

斎藤幸平『人新世の「資本論」』を読んで 第1回 斎藤の問題意識

斎藤幸平『人新世の「資本論」』を読んで 「気候危機をとめ、生活を豊かにし余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら」 これは、坂本龍一が『人新世の「資本論」』に送った言葉である。斎藤はそのようなものとして、この著作を上梓してい…

ある先輩と話をした

われわれがブログにおいて、革マル派現指導部が黒田寛一を神格化し、組織を「組織哲学」なるものによって宗教的にかためようとしている、と暴露したことについて、ある先輩から話を聞いた。 先輩の周辺の人たちは反発しているという。先輩は革マル派現指導部…

労働者協同組合の問題について

成立した労働者協同組合法にもとづく労働者協同組合、これの捉え方について、簡単にいまの問題意識を述べます。 法として成立したものの背後の提出者の意図を捉えなければならない、と思っています。〇〇さんも指摘していましたが、自民党の意図、維新の会の…

『自然史の思想と実践的直観』服部健二著 (こぶし書房)について思う

今年、7月こぶし書房より『自然史の思想と実践的直観』 ~梯明秀と田邉・西田両哲学~ 服部健二著が出版されている。 服部健二氏は梯明秀の直弟子にあたられる。こぶし書房からは「よみがえる梯秀明の思想 日本唯物論史上もっとも独創的な思想家・梯明秀。「…

「常盤登壇」の猿芝居

「革マル派」機関紙「解放」2649号に二〇二〇年十二月六日の政治集会の報告記事が掲載された。それはあまりにも醜悪な「革マル派」指導部の姿を満天下に示した! 〔一〕 〝常盤登壇〟にすがった「革マル派」指導部 常盤哲治を押し立てての、時ならぬ「第三次…

「労働者協同組合法」成立に「努力」⁈――「連合」事務局長談話

12月4日、参議院本会議において、「労働者協同組合法」(以下労協法、とする)が参議院で全会一致で可決、成立した。 公布後、2年以内に施行することになっている。 この労協法の成立は、コロナ危機の真っただ中に存在し、あえいでいる労働者たちにとっ…

労働者協同組合法の制定の意味

ネオ・ファシズム支配体制の補完 12.4 労働者協同組合法 与野党による全会一致で成立 「労働者協同組合法」が4日参議院本会議で与野党による全会一致で可決され成立した。この事態を、日本共産党をはじめとして野党や既成労働運動指導部は「営利目的ではない…

『コロナ危機の超克』発売中!!

冒頭1ページを紹介します。 今日は辛島論文です。 革マル派の思想闘争ならざる思想闘争の3つめです。 筆者は、内部思想闘争をどのようにすすめるべきか、 「解放」の配布を個別に受ける機会ごとに、問い続けます。その回数は18回にも上ります。大勢のメン…

『コロナ危機の超克』発売中!!

冒頭1ページ紹介します。 今日は東田論文です。 革マル派の思想闘争ならざる思想闘争の2つめです。 「○○を認めるのか」「許してよいのか」……と詰問します。革マル派指導部は組織成員に組織に残るのか否かの踏み絵を踏むように迫ります。 筆者は内部思想闘争…

黒田の哲学を我がものに

「死んで生きる」ということ 「日本国家の強権的=軍事的支配体制の構築の流れに対して、そして「社会主義」の崩壊と現代資本主義の危機に直面させられて、いわゆる哲学は無力をさらけだしている。」このような悲惨な現実を前にした同志黒田は、「1920~30年…

『コロナ危機の超克』発売中!!

今日も、皆さんに「冒頭1ページ」を紹介します。 第Ⅲ部には、「反スターリン主義運動を再創造しよう」に相応しく、 革マル派指導部から思想闘争ならざる組織内思想闘争を迫られ、それにたいして闘争してきた仲間の3部作です。 今日は、黒島論文です。 筆者は…

『コロナ危機の超克』発売中!!

最新の革マル派「解放」は、年末の「政治集会に結集せよ」が1面トップです。 4年前の年末、彼らはどう論じていたのか? 今日の冒頭1ページ紹介は、佐久間論文です。 革マル派は、4年前の大統領選挙でヒラリーがトランプに負けたときに、なんと言ったか。 読…

『コロナ危機の超克』を発売中 です。

11月10日に発売された本書から、今日も、冒頭1ページの紹介をします。 今日は、西論文です。 反省はいかに。西さんはうんと考えて、ついにKさんに手紙を書きます。「黒田さんのMさんに対する批判は、私に対する批判として叱咤激励として、受けとめなけ…

三省堂・ジュンク堂・くまざわ書店などで『コロナ危機の超克』(プラズマ現代叢書2)発売中!!

コロナウイルスの感染拡大が進む中、諸産業はどうなっているのか。 この現実を分析し、国家独占資本主義の政治経済構造にとってもつ意味を明らかにします。 筆者は、革マル派の「<パンデミック恐慌>に突入した世界経済」茨戸論文を 批判検討することを通じ…

『コロナ危機の超克』を発刊!!

経営破綻はなぜ?投資はどうか?金融機関は? 後半では、先輩からの助言を受けて解明を深めていく様子が報告されています。。 今日から連載で、それぞれの論文の冒頭ページを紹介します。 参考になさって、ぜひ書店でお買い求めください。 取り扱い書店の一…

🍙1日の飯代より高い本を読んだ!

失職中の私は、ふと立ち寄った書店で、山積みになっている『人新世の「資本論」』というタイトルの新書を見つけた。ここ数年、『資本論』がブームになっているのは知っていたが、「人新世」とは何だ? 「ひとしんせい」と読むらしいが、聞いたことがない。カ…

紀伊國屋新宿本店・書泉グランデなどで販売開始!!

『コロナ危機の超克』(プラズマ現代叢書2)が店頭に並びます。ぜひ書店でお買い求めください。 「スープ皿をもつ少年」が表紙絵です。 ハンガリーでは、労働者とともに大学・短大生・中等学生(14歳以下)が、 ブダペストの街道や広場や横町で、ソ連の軍…

斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を読んで

斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』を読んで、この感想を書いております。 斎藤氏はマルクス研究者という学者の立場からとは言え、鋭い提言をされているとお見受けしました。現在の米・英・日らの独占資本家や権力者らの新自由主義イデオロギーとその策動を…

トランプが敗北――新型コロナの猛威に人民をさらしたトランプに不信任

独占資本家どもの搾取と収奪と抑圧に抗してたたかうアメリカの労働者・人民と連帯し、日本の労働者・人民は階級的に団結してたたかおう! 8日、ペンシルベニアをおさえたバイデンは勝利宣言を行い、トランプの敗北は決定的となった。 バイデンは、「7,400万…

コロナ感染者数10万人超えの現実を直視せよ!! 「沖縄の怒り」!!

コロナウイルス国内感染者数の増加の推移(毎日新聞10月30日朝刊) このグラフを見ると、冬に向かってコロナウイルス感染の猛威は治まらず、ますます厳しい現状が続いている。国内初の感染者がでたのは1月16日。「第二波」に見舞われた今夏には感染者…

プラズマ現代叢書2『コロナ危機の超克』の巻頭論文

Ⅰ 新型コロナウイルス危機を超克するために 「全世界の「賃金奴隷」よ、今こそ団結して起ち上がろう!」椿原清孝 が巻頭論文です。その一ページ目をご紹介しましょう。 プラズマ現代叢書2『コロナ危機の超克』p16です。 各位様 続きは、ぜひ書店にて手に…

「目次」『コロナ危機の超克』 黒田寛一の実践論と組織創造論をわがものに

11月10日発刊の『コロナ危機の超克』の目次です。 はじめに Ⅰ 新型コロナウイルス危機を超克するために 全世界の「賃金奴隷」よ、今こそ団結して起ち上がろう! 椿原清孝 コロナウイルス経済危機 丹波 広 一 アメリカのシェールオイル大手チェサピーク破綻の…

『コロナ危機の超克』を発刊 !!

11月10日、書店販売始めます! プラズマ現代叢書2は、松代秀樹と椿原清孝が編著者です。 この本を出版するにあたって、読者に熱く呼びかける「はじめに」をお知らせします。 どうぞ出版をご期待ください。 はじめに 新型コロナウイルスの感染者は、全世界で…

『コロナ危機の超克』を発刊!!

プラズマ現代叢書2『コロナ危機の超克』の表紙です。 11月10日 全国書店にて発売 !! 編著者からのアピール 全世界のコロナウイルス感染者数は、4000万人近くに及び、それによる死者は110万人を超えています。冬期を迎える北半球では、インフルエ…