2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

〈アベ・スガ〉顔負けの政治的感覚?!

思想闘争を忌避し、政治ゴロの〝世界〟に引きこもる 「革マル派」指導部 「解放」の本年新年号は、われわれが既に「革マル派の終焉」(『コロナ危機の超克』所収)などで暴き出してきた腐敗ぶりを紙面全体に表現するものとなっている。〈反帝反スタ〉とも、…

斎藤幸平批判 第6回 斎藤の思考スタイルについて

6 斎藤の思考スタイルについて 冒頭で述べたことであるが、彼は「別の選択肢を提示するのが理論家の仕事だ」という。そしてその提示を、われわれは選択することになる。 斎藤の提示する「四つの未来の選択肢」という図にそのことは端的に示されている。縦軸…

斎藤幸平批判 第5回 価値と使用価値の捉え方について

5 価値と使用価値の捉え方について コモンの量的拡大による「潤沢で公平な社会」への移行という行論を支える理論として、疎外論の斎藤的把握とともに、もう一つ彼の「価値と使用価値」の把握の問題がある。過渡期の労働者国家において・いかに価値法則を廃…

斎藤幸平批判 第4回 国家=革命論なき「潤沢なコミュニズム」社会への移行願望

4 国家=革命論なき「潤沢なコニュミズム」社会への移行願望 斎藤は、自然と人間とが統一された「持続可能な」「潤沢で公平な社会」を創造するものとして、コモンを見いだす。その主体は市民である。労働者は資本に包摂されたものとして、その即自的団結形態…

斎藤幸平批判 第3回 変革主体は?

3 変革主体は? 斎藤は労働者を変革の主体としてとらえてはいない。 「二十世紀の福祉国家は、富の再配分を目指したモデルであり、生産関係そのものには手をつけなかった。つまり、企業が上げた利潤を所得税や法人税という形で、社会全体に還元したのである…

斎藤幸平批判 第2回 「晩期マルクスと初期マルクス」というマルクスの切断

2 「晩期マルクスと初期マルクス」という マルクスの切断 斎藤はエコロジスト・マルクスを描き出すために晩期のマルクスと初期のマルクスを切断する。初期のマルクス、『共産党宣言』として対象化されているマルクスを「生産力至上主義」とし、その後、農業…

斎藤幸平『人新世の「資本論」』を読んで 第1回 斎藤の問題意識

斎藤幸平『人新世の「資本論」』を読んで 「気候危機をとめ、生活を豊かにし余暇を増やし、格差もなくなる、そんな社会が可能だとしたら」 これは、坂本龍一が『人新世の「資本論」』に送った言葉である。斎藤はそのようなものとして、この著作を上梓してい…

ある先輩と話をした

われわれがブログにおいて、革マル派現指導部が黒田寛一を神格化し、組織を「組織哲学」なるものによって宗教的にかためようとしている、と暴露したことについて、ある先輩から話を聞いた。 先輩の周辺の人たちは反発しているという。先輩は革マル派現指導部…

労働者協同組合の問題について

成立した労働者協同組合法にもとづく労働者協同組合、これの捉え方について、簡単にいまの問題意識を述べます。 法として成立したものの背後の提出者の意図を捉えなければならない、と思っています。〇〇さんも指摘していましたが、自民党の意図、維新の会の…

『自然史の思想と実践的直観』服部健二著 (こぶし書房)について思う

今年、7月こぶし書房より『自然史の思想と実践的直観』 ~梯明秀と田邉・西田両哲学~ 服部健二著が出版されている。 服部健二氏は梯明秀の直弟子にあたられる。こぶし書房からは「よみがえる梯秀明の思想 日本唯物論史上もっとも独創的な思想家・梯明秀。「…

「常盤登壇」の猿芝居

「革マル派」機関紙「解放」2649号に二〇二〇年十二月六日の政治集会の報告記事が掲載された。それはあまりにも醜悪な「革マル派」指導部の姿を満天下に示した! 〔一〕 〝常盤登壇〟にすがった「革マル派」指導部 常盤哲治を押し立てての、時ならぬ「第三次…

「労働者協同組合法」成立に「努力」⁈――「連合」事務局長談話

12月4日、参議院本会議において、「労働者協同組合法」(以下労協法、とする)が参議院で全会一致で可決、成立した。 公布後、2年以内に施行することになっている。 この労協法の成立は、コロナ危機の真っただ中に存在し、あえいでいる労働者たちにとっ…

労働者協同組合法の制定の意味

ネオ・ファシズム支配体制の補完 12.4 労働者協同組合法 与野党による全会一致で成立 「労働者協同組合法」が4日参議院本会議で与野党による全会一致で可決され成立した。この事態を、日本共産党をはじめとして野党や既成労働運動指導部は「営利目的ではない…

『コロナ危機の超克』発売中!!

冒頭1ページを紹介します。 今日は辛島論文です。 革マル派の思想闘争ならざる思想闘争の3つめです。 筆者は、内部思想闘争をどのようにすすめるべきか、 「解放」の配布を個別に受ける機会ごとに、問い続けます。その回数は18回にも上ります。大勢のメン…