Ⅲ部には、 2つの柱があります。
一つは「メタモルフォーゼ」をめぐって、佐久間と唯圓氏がそれぞれ黒田寛一に問いかけを一九九〇年代にしていました。 これらに対して、黒田寛一の対応はどうであったか、その対応の限界を突き出しています。 さらに、没後出版されている『黒田寛一著作集』の革マル派編集委員会がどんな対応をしているのかを明らかにしています。
二つ目は、「われわれの内部思想闘争をどのように展開すべきか」においては、松代が「古モンゴロイド」をめぐる論議の問題性を提起しています。 さらにこれの反省を深めて、「組織討議はいかにあるべきか」において、自らの体験してきたものを下向し、そこからつかみとった教訓を理論化しています。
「革マル派」が現在抱えている問題には、大きな問題、いろいろな問題、ひとつひとつの問題とたくさんあることと思います。 これまで指導部と突き当たり、解決できないままでこられたメンバーも多くおられることでしょう。 「組織建設の挫折をのりこえよう」と熱く呼びかけます。