「脱炭素と『資本論』」の紹介をします。
最終のⅣ部は、「公務労働の考察」を新たに理論化する力作です。
これまで教育労働をサービス労働として経済学的に解明したのが笠置論文でした。
これを二〇一二年の夏に全面的に否定するAさんなる人物が講演をしました。それに対して山野井さんが疑問をもち問題として提起しました。このことが後に山野井論文として解放2286号(2013年9月23日付け)に掲載されています。
本書第Ⅳ部の二つの松代論文では、筆者は当時の論文の持つ意味ーー組織的な意味を現在的に明らかにすることを通じて再検討しなおしています。
このⅣ部で、読者のみなさんにとっては、驚きいっぱいの現実があきらかになるとともに、組織的体質を抱かえ込んでいる「革マル派」について認識を変える機会にできると思います。