戦争遂行の国際的免罪符になった祖国防衛主義

 今やゼレンスキーによる労組破壊攻撃に完全屈服し、ブルジョア国家の勝利のための戦争遂行隊、および後方支援隊としての活動を強制させられるにいたったウクライナ労働者たちの悲惨さに思いを致すとき、彼らを裏切った指導部=労働貴族たちの犯罪とその自己合理化を断じてゆるすことはできない。祖国防衛主義と民族主義はいまや戦争遂行者たちとその同伴者たちの国際的な免罪符となった。プーチン・ロシアもまたしかりである。

 

・戦争を「テロに屈せず」と言い換える
 かくのごときか開戦の前夜は   
  イラク戦争時の詠み人知らず(学生)の歌

・帰り来ぬ若き無念を たはやすく忘れて 何の生きし甲斐ある
  岡野弘彦

 

  二〇二二年一〇月一二日 岩淵宗太郎