祖国防衛主義の超克

国際的な理論闘争から逃亡した「革マル派」中央官僚 

ロッタ・コムニスタの文章はどう切り刻まれたか 咋2022年の第60回国際反戦集会にあたって「革マル派」中央官僚は、NATOを構成する西側の帝国主義国家権力者らがプーチンに対して「怯んだ」ことを非難し、ゼレンスキー政権への武器輸出を加速させる…

〈分離ののちの結合〉——その理念と現実 (「民族自決」原理をのりこえるために)ーー『新世紀』322号・早瀬論文批判 (下)その2

レーニンは〈分離ののちの結合〉論を打ち出すことによって、『共産党宣言』の精神をロシアの特殊的現実へと彼なりの仕方で貫徹させた。ここで「ロシア」と簡単に書いたけれども、ロシア帝国の「支配民族」たる、いわゆる「大ロシア人」は帝国人口全体の半分…

ブルジョア民族主義への転落を隠蔽する早瀬 (「民族自決」原理をのりこえるために)ーー『新世紀』322号・早瀬論文批判(下)その1

これまでの連載にて、同志黒田が理論的に整理した「エスニシティ」概念を「革マル派」中央官僚・早瀬光朔がどのように悪用しているかを見てきた。これに引き続いて本稿「下」では、彼・早瀬がレーニンの〈分離ののちの結合〉論を、やはりブルジョア民族主義…

——『新世紀』322号・早瀬論文批判(上)―― 第3回 ユーゴ反戦闘争の理論的教訓を再主体化しよう(「民族自決」原理をのりこえるため))

三、ユーゴ反戦闘争の理論的教訓を再主体化しよう 旧版『社会観の探究』ではもともとスターリンの民族理論が素朴に紹介されていただけだったのに比して、黒田は明らかに90年代以降のユーゴスラヴィア内戦をめぐる理論闘争の総括を意識して、「エスニシティ」…

——『新世紀』322号・早瀬論文批判(上)――第2回 黒田『社会の弁証法』の再検討(「民族自決」原理をのりこえるために

二、黒田『社会の弁証法』の再検討 せっかく早瀬自身が参照を指示してくれているのだから、黒田『社会の弁証法』を紐解いてみよう。該当箇所たる114節では、国家の本質論的な把握を踏まえて「国家意志」の歴史的諸形態が論じられ、前近代の絶対主義国家から…

「民族自決」原理をのりこえるために ——『新世紀』322号・早瀬論文批判(上)――第1回 エスニシティとネイション:早瀬のすりかえ

本2022年の運動を締めくくる12・4革共同政治集会において、全国から動員した組織成員に何がしかの確信を注入するという重責を担った「革マル派」中央官僚・平川桂は、壇上から次のように叫んだのだという——「プーチンは冬の寒さを武器にして「第二のホロドモ…