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治安維持法を賛美・正当化する参政党=極右勢力にたいする日本共産党中央の闘いの放棄を弾劾しよう!

 参政党の神谷が7月12日参議院選挙中の演説の中で、治安維持法を賛美・肯定する発言をおこなった。その神谷に、日共中央は抗議の態度をとるとともに、赤旗日曜版(7月13日付)で神谷発言を報じ、「民主主義と人権尊重を根底から否定する暴論」と批判したのであった。
 だが、参政党の神谷は、その日共中央をあざ笑うがごとく、8月1日に「共産主義及びマルクス主義の浸透と国家制度への影響に関する質問主意書」を国会に提出したのである。
 この「質問主意書」はまさに治安維持法に盛られたイデオロギーを貫徹したものであり、「共産主義思想やその文化的変種(文化的マルクス主義)による国家秩序の内側からの転覆に対して、啓発・教育・制度的監視」を国家に対して迫るものとなっているのである。まさに現代版の治安維持法の必要性を語り、具体的な行政的行動をとるべきだ、と政府に対して追及しているのである。

 

  危機意識のない日共中央

 

 7月12日に治安維持法を賛美し肯定する発言をおこない、8月1日には「質問主意書」を国会に提出した参政党の神谷に対して、日共中央は抗議の態度をとっただけで、極右勢力のこの策動に何らの闘いもとりくもうとはしていない。今年は治安維持法施行100周年にあたり、メディア、出版界ではそれなりの取り組みはされていた。戦後「治安維持法被害」に対する取り組みを主導してきたのは日共であり、現に治安維持法に関する集会や出版もなされていたはずである。参政党の神谷は、それを踏みにじって、「賛美・肯定」の発言と「質問主意書」の国会への提出をおこなったのである。
 にもかかわらず、日共中央は彼らの機関誌『前衛』9月号でそのことに触れる事すらなかったのである。

 

  神谷発言は時代錯誤か

 

 赤旗日曜版には、「時代錯誤の暴言を繰り返している参政党の神谷代表」と書かれている。この記事の冒頭に「時代錯誤の暴言」という文言をつけることによって、神谷の発言は、いま現在、すなわち、「国民主権基本的人権をうたった憲法のもとでは」、時代錯誤だ、ということを赤旗記者は、そして日共中央は言いたいのであろう。だがそれは、治安維持法を過去的・歴史的なものに押しやり、参政党の神谷が、今日においてそれを賛美し肯定する意図をぼやけさせる以外のなにものでもないのである。

 

  神谷発言を「人権尊重を否定」としか

批判しえない日共中央

 

 日共中央は、治安維持法を賛美し肯定する発言をし、治安維持法に盛られたイデオロギーを貫徹した「国会質問主意書」を提出した参政党の神谷に対して、「人権尊重を否定」としか批判しえない。
 そのような日共中央に対して、参政党をはじめとする極右どもは、SNS上において、1951年日共四中全会で決定した武装闘争路線を持ち出し、そしてまた戦後に日共組織や労働組合運動にしかけられた数々の謀略を、日共がおこなったものとして今日的に宣伝するというかたちで、日共にたいする攻撃を、共産主義に対する攻撃として、いま新たに開始しているのである。
 参政党・神谷は新たな天皇制国家イデオロギーにもとづく、強権的・専制的国家の構築を、すなわち戦争をなしうる国家の構築をめざしているのであり、そのイデオロギーにもとづいて労働者・人民を国家のもとに統合することが目的なのである。そのために、戦前・戦中と同様に、新たな天皇国粋主義に反対する者すべてを弾圧することを、彼らは目論んでいるのである。ブルジョア的理念である「人権尊重」を盾にしていたのでは、この極右ファシストどもの攻撃に対決することはできない。
 「人権」という理念そのものが、階級的に対立する資本家と労働者とを同じ「人権」をもつ存在とみなし、ブルジョアどもの階級的利害を労働者・人民に貫徹するための理念にほかならず、ブルジョアどもによる労働者たちの搾取をおおい隠すものだからである。いまや、東西帝国主義の対立を基礎に、西側帝国主義内部の対立、BRICKSの各国やグローバル・サウス諸国との抗争と抱きこみというように複雑化する現代においては、エネルギーをはじめとする地下資源の確保・争奪とシーレーン(ホルムズ海峡・マラッカ海峡バシー海峡)の防衛のために、自国軍事力の飛躍的強化、徴兵制の復活、核武装というように、実際に戦争のできる国家を構築することが、労働者たちの搾取をよりいっそう強化するための、いま現在の日本ブルジョアジーの階級的意志なのだからである。この階級的意志をみずからのものとし、それを実現するために、神谷ら極右ファシストどもは排外主義を貫徹して外国人の排斥を叫び、国内治安弾圧を強化することに狂奔しているのだ。この神谷ら極右ファシストどもの階級的意図を暴露し、彼らの策動をうち砕く階級的な力をつくりだしていかなければならない。

 すべての労働者・人民・学生のみなさん!
 戦争と自国政府の右傾化に抗する全世界の労働者・人民、学生たちと団結し、反戦・反ファシズムの闘いをつくりだそう!

  (2025年8月22日 西 知生)