われわれは内部思想闘争をどのように展開すべきなのか  第4回   組織的諸活動の認識につねにたちかえりつつ組織的に論議すべきである

     3 組織的諸活動の認識につねにたちかえりつつ組織的に論議すべきである

 上にのべてきたことを教訓化するならば、われわれは、わが組織および組織諸成員の思想的・組織的・人間的の同一性をたかめていくためには、組織会議および個別的な論議において、われわれが組織的にくりひろげた諸活動の認識につねにたちかえり、組織諸成員のその認識をつきあわせ、それを組織的に集約し、その諸活動の全体構造を明らかにするとともに、その認識上の組織的同一性を創造すること、このことを基礎にするかたちで組織的に論議しなければならない、ということである。
 われわれは、組織として同一性を創造することを基礎にして組織的闘いをくりひろげるのであり、組織諸成員はその一端を担うのであるからして、組織的にくりひろげられた組織的闘いの現実は、この現実にかんする組織諸成員のそれぞれの認識をつきあわせ集約することを基礎にしてはじめて、これをわれわれは明らかにすることができるのである。


 唯物論の立場にたつわれわれは、このような組織的な論議を基礎にして、われわれの組織的闘いの現実そのものを認識するのであり、この認識にかんしての組織的同一性を創造するのである。
 このことをわれわれは、「組織的闘いの□B〔□のなかにBを書く。シカクノビーと読む。物質的現実をさす。ここでは組織的闘いの現実をさす〕の思惟的再生産についての組織的同一性を創造する」とよんできたのである。口頭で会話するときには、簡単に「□Bを確定する」と言い表してきたのである。


 だが、このことを組織的に実現することはなまやさしいことではないのである。すでにのべてきたように、偏向や誤謬をおかしたとつきだされた組織成員を批判する組織成員たちがおこなったところの現実の思惟的再生産の内容がただしいものとして、組織的に普遍化されたことが多々あったからである。


 このような傾向を突破することが、われわれの組織的課題をなすのである。
       (2020年10月27日   松代秀樹)